常温硬化可能で優れた伸び率と接着力を両立する強力弾性接着剤

硬化時に熱源を使用しない常温硬化タイプで、SDGsへも貢献できる二液性弾性接着剤です。加熱しなくても高強度での接着が可能です。加熱する事が難しい大型ワークや熱による寸法変化を嫌うワークの接着に最適です。振動、衝撃に強く、部材の膨張、収縮などの応力緩和に優れています。

特徴

  • 金属、プラスチック、木材、無機材料等広範囲の材質に対して接着性が良好。
  • 光、熱の硬化設備が不要で、屋内外問わず様々なシーンで使用可能。
  • 硬化後はゴム状の強弾性体となり、弾性接着剤の中では非常に高強度、高伸張タイプ。
  • 世界主要各国の法規制に対応。
  • 有機スズ化合物を含まず、欧州REACH規制に対応。

用途

  • モーターのマグネット固定
  • バッテリーのセル固定
  • 水素タンクのバルブシール
  • バスタブや洗面台などセラミック製品の固定
モーターやバッテリー
水素タンクやバスタブ、洗面台

開発のポイント

ThreeBond 3953は無溶剤の二液常温硬化型弾性接着剤です。エポキシ樹脂及びシリル基含有特殊ポリマーを主成分とし、二液を混合することでエポキシ樹脂はアミン化合物と、シリル基含有特殊ポリマーは空気中の微量な水分と反応して硬化する常温硬化に拘った二液性強力弾性接着剤です。また、二液性の特徴を最大限活かし、様々な材質への高接着性を有しており、更に、高強度と高伸張という相反する特性の両立に成功しました。

性状および一般特性

材質別接着性

金属、プラスチック、ゴムなど広範囲の材質に対して接着性が良好です。接着する材質を選ばず、様々なシーンで使用可能です。

ダンベル引張試験

高接着力に加え、伸び率370%の高伸張タイプですので、異材質(被着体)による膨張ひずみを緩和し、振動に対する追従性も良好です。また、低温(-40℃)領域においても伸び率の低下はほとんどないと言う非常にユニークな特性も有しています。同様に高接着力のある柔軟性エポキシ樹脂との伸び率の比較においても圧倒的な優位性があります。

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